お知らせ
さいたまグラフ 相続のお話 2月号(最終回) 「残される人たちのために・・・」
2012 年 4 月 1 日
先日、廃棄物処理会社女性社長さんとお話していましたら「家の片付けも相続だと思うのです。私も両親を見送った経験から相続は大切という考えがあり、現在は事業として家の片付けのお手伝いもしています。」という話をされていました。その社長さんにはご両親の葬儀のあと、実家の片付けに何年という月日がかかったというのです。
大切にしまいとって置いたものが、持ち主を亡くしてしまうと残された家族にとっては、どうしたら良いかわからない「荷物」になってしまいます。きちんと片づけて整理しておくことが、その人の生きざまになるとお話されていました。
私は相続セミナーのサブタイトルに「立つ鳥跡を濁さず」と付けることがあります。大切な情報を分かるように保管して、身辺を整理整頓する。とても大変な作業ですが、核家族化でバトンタッチする家族が減っている今日、そういった形の相続も大切になっていると考えています。
ご自身の経験から、前述の社長さんは自分の全ての情報をUSBメモリーに入れて管理しているそうです。もちろん自宅の大掃除もすませ、不用品はできる限り処分しました。
USBメモリーは、家族がすぐわかる場所に保管してあるそうです。なんとその中には遺影写真用のデータも入っているとのこと。「変な写真を使われたら嫌じゃない。」と聞いてなるほどと思いました。
葬儀で慌てていて、何十年も前野写真やコピー用紙にプリントされた写真、免許証の写真など、遺影にのばすとぼやけてしまう写真を用意される方が少なくありません。
後に残された家族が困らないように、お気に入りの写真を用意したり、預金や保険など財産について整理しておく。さらに亡くなったら知らせて欲しい人、家族に対する想い、こんなお別れをして欲しいという希望、お墓のことなど、家族や知人に宛てたメッセージを残しておくことも大切な相続かもしれないですね。
そうしてそのメッセージが残された家族にとっては、これから悲しみを乗り越えるにあたって、大きい力になると思っています。

「相続のお話」も今回で最終回となります。1年に渡ってのご愛読、ありがとうございました。
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